出会った女の子がいる。
クミちゃん。
クミちゃんは心臓が悪く、
身体に障害があり車いすだ。
それでも
定時制の高校に通うことにし、
学校までの送迎を担当したのだ。
彼女の髪の毛は
キレイに茶色く染められ、
ピアスの穴が空き、
ネイルアートをしている。
今時の女の子だ。
しかし、
体調がすぐれず、
学校に通うことが出来ず、
しかたなく辞めることになってしまった。
彼女は今、
一日のほとんどを家で過ごし、
療養している。
俺の仕事場が
同性介助が原則になり、
彼女の介護をすることがなくなった。
とある日、
彼女の介護をする女性スタッフの人にお願いして、
俺たちのCD「響き」とデモ音源を渡した。
とても喜んでくれて
毎日聞いていてくれているようだ。
そして彼女の家を訪ねる
介護の人に次々に聞かせ、
職場で俺の曲が話題になったくらいだ。
彼女は体が悪いから、
遠くまで外出することは困難だ。
だから、
所沢でライブをするときはぜひ遊びに行きたい、
と言っている。
しかし、
所沢は車いすが入れるライブハウスなどがないため、
ふと考えた。
彼女のためにストリートライブをやろう。
彼女の体調やスケジュールの都合の良い日に合わせて、
駅前でストリートライブをやるのだ。
きっと凄く喜んでもらえると思う。
音楽は人に多くモノを届けられる。
希望、勇気、優しさ、愛情、、、
俺は音楽を通して彼女に何かを伝え、与えることが出来ればと
思う。
もう一つ。
彼女は
「詩」
をよく書くのだそうだ。
だから、
その中でお気に入りを選んでもらって、
それに俺が曲を付け、
STAND WAVEで歌って
CDにしてプレゼントしたい。
音楽はこんな風にも
人に伝えることが出来る。
この音楽を出来ることを心から感謝し、
「地に足をつけた」
音楽活動を続けていきたい。
仕事場「とことこの家」で
パソコン教室の講師をしている。
このパソコン教室は、
NPO法人として設立された
「とことこの家」
の地域交流事業として
地域の方、障害を持つ方など
すべての方を対象として行っている。
さて、
今日はここに毎週来ている
「たけちゃん」
のお話。
だいぶ前にこのコラムでたけちゃんについては触れたことがあるが、
知らない方も多いと思うので
簡単な説明。
たけちゃんは現在23才。
自閉症の男の子。
身体に障害はなく、
自分でどこにでもいける。
毎週パソコン教室も
電車と自転車と徒歩で通ってくる。
たけちゃんは
パソコン教室でパソコンを使っていつも絵を描いている。
なぜか換気扇が好きなたけちゃんは
毎週換気扇を何十個も描いていた。
それだけじゃつまらないので、
最近は俺が
「たけちゃん、今日は車の絵を描いてよ」
とかお願いすると、
丸や四角をうまく組み合わせて器用に描いてくれる。
そして車や家の中にはいつも人がいる。
「ねぇねぇたけちゃん、この人は誰?」
と聞くと、
「これはティーエスちゃん」
とか
「これはシカジョージくん」
とか答えてくれる。
今まで俺はそれは
たけちゃんの友だちかと思っていたのだ。
ふと
「ねぇたけちゃん、ティーエスちゃんって誰?」
と聞いてみた。
そしたら
「僕。」
という。
ははぁん
「ティーエスちゃん」
とは
「T.S.ちゃん」
であり
たけちゃんのローマ字の頭文字だった。
「じゃあ、シカジョージくんは?」
と聞くと
「僕。」
と答える。
これもたけちゃんなのだ。
つまり、
たけちゃんの絵の中の人
「ティーエスちゃん」
と
「シカジョージくん」
と
「たけちゃん」
は全て同一人物だった。
しかし、
たけちゃんのなかには決まりがあるらしく、
ただやみくもに描いているわけではないようだ。
そんなたけちゃんを愛おしく思う。
「僕は可児さんのこと好きだよ」
そういってたけちゃんは笑顔で帰っていく。
今日がお花見のピークだろう。
埼玉県内でも桜の名所と知られる、
我が家の目の前にある
航空公園は、
駐車場待ち車で大渋滞だ。
今年は、
いや
今年も例年にもれず
「お花見」
という行事には
全くお誘いを受けなかった、
孤独人生まっしぐらの俺は、
車で通る先々の場所で、
車を走らせながら
桜を見物し、
いっそのこと
このまま桜前線にのって
東北まで行ってしまおうかと思った。
明日は、
先日ちょっと触れたが
「記憶の中の青い春」
が挿入歌として使われた映画の
「0号試写会」
というのに行ってくる。
これは、
本当に関係者だけをあつめた試写会なのだが、
それに呼ばれてるおれって、、、
ひょっとすると、、、
業界人??
ってな気分だ。
その後は
今週もカズ君とナイターを見に行く。
雨の天気予報。
また寒くなりそうだ。
カズ君は寒いのが苦手なのに
震えながら応援している。
早く暖かくなればいいのに。
「あっ、はい」
と答えてしまう癖がある。
俺には。
「はいっ!」
ではない、
「あっ、はい」
である。
つまり、
問題はこの
「あっ、」
にある。
なぜ「はい」の前につけてしまうのか。
これをお読みの方、
一度声を出して
「あっ、はい」
と言ってみて欲しい。
分析中・・・
おそらく、
この「あっ」
に、
「気付かなくてすみません。
本来はあなたに頼まれる前に、
自分で気付いてやるべきだったのですが、
出来ずにすみません」
こんな思いが含まれている。
そうやって
人に気遣いが出来る人間をアピールすべく、
「あっ」
をつけているのだ。
俺はやらしい男だ。
横に並び、手を繋いで歩いていた。
俺の住む埼玉県所沢市、
それも航空公園周辺は
福祉の施設が多く、
よく街中で車いすの人や
目が見えないで杖で歩いている人を見かける。
ちなみに俺の仕事場
「とことこの家」
もこの辺にある。
二人は恋人同士だと思う。
いろいろ想像してみた。
彼が介護者で彼女と出会い、
恋に落ちたのかな?
もともと付き合っていたが、
事故などで彼女が車いすになってしまったのかな?
人から紹介されたのかな?
ただ、二人は恋人どうして、
今横に並び、歩きながら手を繋いでいる。
彼女は繋いでいない方の手で
車いすのタイヤを押している。
男性は立って歩いている。
車いすの彼女の手はだいぶ下だ。
彼女は車いすに乗っている。
立って歩いている彼の手はずっと上だ。
それでも二人は
こうして歩くことを決めたのだと思う。
「二人のルール」
廻りから見れば、
彼が彼女の車いすを押してあげればいい。
でも
これは二人で決めたルール。
車いすを後ろから押していると
お互いに顔が見えない。
特に車いすに乗っている方は、
常に後ろから声がする。
あまり気持ちは良くないだろう。
二人は試行錯誤を重ねながらも、
時には廻りの冷たい視線を感じながらも、
こうやって歩くことを決めたのだ。
凄く素敵な2人だった。
もっと、
街中でこういった光景を見る機会が増えれば、
みんなもっともっと恋が出来ると思う。
ちなみに、
俺の友人「カズ君」は
現在3人ほど好きな人がいるらしい。
俺がそのことを聞くと、
ニヤニヤしたりゲラゲラ笑ったりする。
嬉しそうだ。
早く彼の恋にも春が訪れるといいな。
先日、水曜日に行われたライブの様子を
お届けしていなかった。
この日は
「MUSIC FROM THE NATURE」
と題し、
出演5組のアーティストが
「火」「海」「空」「大地」「風」
をモチーフとしてライブをしたのだ。
ちなみに
STAND WAVEは「大地」
上記の5つの中で
唯一「火」
というテーマは合わないが、
他ならどれでもあうだろう。
ライブは、
サポートのバイオリン、新メンバーを加えた
4人での2回目のライブだったのだが、
その割には非常に良い出来だった。
そして俺の
「面白しろキャラ」
も封印し、
曲と曲の間には、
あらゆる自然の音が流れ、
俺が言葉を紡ぎ、
アンケートには
「短編小説を読んでいるように
世界に引き込まれた」
ということも書いてあった。
これが
俺たちの伝えたいことを伝える
一つの手段であることは間違いない。
音源よりも
やっぱらライブだ。
これからは
月に1回のレギュラーライブの他に、
チャリティーライブとして
障害者や児童養護施設などのライブも予定している。
こんな音楽でいいんだと思う。
ダイジュ。
男。
28歳
昨夜は
ダイジュがクラブで花を生ける、
という催しに行ってきた。
彼はSTAND WAVEと並行して
生け花の家元の息子として、
生け花を続けてきた。
ある時、
人生の決断として
生け花1本にすることを誓い、
STAND WAVEを辞め、
彼の道を進んだ。
その後の彼は、
躍進を続け、
生け花界に新しい風を吹き込んでいる。
その様子を世間は放っておかなかった。
NHKが
「夢を追う人」
として彼を取材することになった。
その最期に、
彼はクラブで花を生ける、
というパフォーマンスを見せた。
地元のクラブで行われたそのイベントに
写真係として参加し、
あげくのはてにはインタビューまで受け、
ビールをたらふくのんで
帰ってきた。
彼はレゲエのリズムにあわせて
踊りながらクラブ全体に花を生けていく。
実に面白い。
STAND WAVE時代も
2回ほどそういったイベントを行った。
放送は
4月4日(月)の18:00〜19:00の間の
5分ぐらい。
おそらく関東ローカルだろう。
見れる人は、
ぜひ彼の素晴らしき姿を見て欲しい。
そして俺も・・・見て欲しい・・・


