とつぜん、窓の向こうに人影が。
慌てて、窓の鍵を閉めた。
まあ、俺の裸を見られても何もないが、
とりあえず、びっくりした。
その人影はやけに小さかった。
「お〜い、そっちそっち」
という声が聞こえてきた。
我が家の隣には、
とてもとても小さな公園がある。
さびれた滑り台と砂場があるだけの
小さな公園。
最近、この公園に子どもたちが集まってきている。
サッカーや野球を、
男女入り交じってやっているのだ。
どうやら、
公園と我が家をはさむフェンスの間に
ボールが落ちてしまったようだ。
それを取ろうと、
フェンスの上を歩いていた少年の影が
風呂場の窓に映った。
なんだかそんな光景が嬉しかった。
以前、
公園で5人ぐらいの男の子が集まって、
ベンチに座り、
全員黙りながらゲームボーイをやっているのを見た。
もう、空き缶を拾ってカンケリをしたり、
ケイドロをしたりしないんだ。
家でも外でもゲームをしているんだ。
と、
悲しくなったことがあった。
だから、
外で遊ぶ子どもたちの笑い声が聞こえると
ついつい2階の窓から覗き込んでしまう。
「じゃあねぇ」
日が長くなった夕方、
みんなはそれぞれの家に帰って行き、
また明日の放課後にここに集まるのだ。
「子どもたちの笑い声
日々の痛みを和らげる」
(STAND WAVE:「空へ」より)
カズ君の介護を終えて家に戻ると、
深々と夜がふけている。
とても静かで、
キーボードを叩く音が響く。
心臓の鼓動が、
いつもより大きく聞こえる。
高揚、不安、色んな想いで揺れている。
明日は、
STAND WAVEのライブなのだ。
ソニーミュージック主催の
「NEWDIGSOUL Live」
というイベントに出演する。
ソニーミュージックの新人開発イベントで、
オーディションを見事通過したのだ。
大きなステージとなる。
何が出来るのか?
今年に入ってから、
20以上のラジオ番組で
STAND WAVEの曲がオンエアーされ、
いくつものゲスト出演をこなした。
明らかに昨年までとは違う
大きなうねりの中にいる。
そして、
2006年の後半に向けて、
さらに加速して進んでいく。
胸がざわざわする。
多分、凄く恐いんだ。
今までの、
あまり波風の立たない、
平穏な日々から、
激動の日々に向かってる。
だから、恐いんだ。
でも、
しっかりと地に足をつけ進んでいくことにした。
STAND WAVEには
どうしても届けなければならないメッセージがあるから。
今まで、
STAND WAVEの音楽に共鳴し、
沢山のメール、メッセージ、書き込み、コメントを貰った。
実はそれを全部コピーし、
1つのwordのファイルにしてある。
A4で28ページ、25,917文字もの言葉である。
こうして、不安になる夜に読み返す。
一つ一つの言葉に命を貰う。
そして明日を迎えられる。
いつも感謝の気持ちを忘れず、
STAND WAVEが
どんな場所で、どんな状況になろうと、
変わらず、
強い信念と優しい言葉で歌い続けたい。
みなさんの、
心のこもった言葉に
いつも助けられています。
本当に、本当に
ありがとう。
梅雨入りもすませ、
日本全体が雨のしずくで濡れている
2006年6月23日(金)。
僕らの足は
「さいたま市」
に向かっているだろう。
ここに来るのは、
小学校の遠足で県庁に見学に来て以来だろうか。
いや、
その後、何度か来ていると思う。
でも名前が変わったのだ。
県庁があるところは、
昔は
「浦和市」だったのだが、
合併したのだ。
この平仮名が良い。
フレンドリーな感じだ。
やっぱり、友達は大切にしたい。
だから、フレンドリーは大歓迎だ。
ただ、某お笑い芸人「はなわ」さんに、
「埼玉県民は頭が悪いから平仮名だ」
とネタで言われていた。
なかなか愉快な人だと思った。
あの人は、
ガッツ石松さんのネタとかもやっている。
これもなかなか愉快だ。
そういえば「ガッツポーズ」というのは
ガッツ石松さんが試合に勝った後にしたのが由来らしい。
そういったことも勉強してみるもんだ。
さて、今日は何の話だっけ・・・。
そうだ、俺は今、
パソコンの前で「ガッツポーズ」をしているんだった。
NHKさいたま放送局の方から連絡があった。
埼玉にゆかりのある、
埼玉を拠点に活動しているアーティストをゲストに迎え、
お話を伺いながらオリジナル曲を紹介する
FMラジオ番組
「ウィークエンドカフェ」
の
“ときめき音楽たまご”
というコーナーに
STAND WAVE3人で生出演することになったのである。
これは
「生」
である。
つまり、
俺がしゃべったことが
そのまま電波を通じて
関東一円に放送されるのである。
編集はきかない、「生」である。
NHKと聞くだけで、
ちょっと背筋をしっかりしてしまうのは、
俺だけではないはずだ。
さて、
放送は約1ヶ月後。
しっかり準備して望みたい。
詳細:
・2006/6/23(金) 18:00〜
NHKさいたま放送局 FM番組
「ウィークエンドカフェ」
(さいたま 85.1MHz 秩父83.5MHz)
※さいたま局発ですが、ほぼ関東一円お聞き頂けます
ナミキ、コズ、リエ、スタジオ生出演
「大樹」「苺の苗」オンエアー
である。
この番組では、
みなさんのメッセージを募集している。
当日、STAND WAVEに聞きたいことなど
メッセージをすると、それに見事に答えるだろう。
メッセージは
http://www.nhk.or.jp/saitama/
または、
FAX:048-833-0621
まで。
さて、
NHKにそなえて今日は寝るとしよう。
埼玉県鴻巣市にある
「フラワーラジオ」
に、
コズ、リエの3人で行って来た。
オラン本柳さんがやっている長寿番組
オラン本柳の「Go!Go!インディーズ」
http://www.fm767.com/indies/
に出演してきたのだ。
この番組は、ゲストを招いて、
スタジオで生ライブをする、
という素敵な番組。
STAND WAVEは
「大樹」と「苺の苗」
を歌ってきた。
収録なのだが
1時間番組を1時間で録る
という、生放送スタイルなので、
失敗は許されない。
3人とも見事に声が裏返って、
緊張丸出しであった。
いっぱい汗をかいたよ。
放送は、
今週の金曜日、26日である。
この番組は
「サイマルラジオ」といって、
インターネットでも同時放送されるので、
世界中、どこからでも聞くことが出来る。
STAND WAVEの
ほろっといい話から、
オモシロクイズまで
盛りだくさんの1時間。
お時間があったら、
ぜひお聞きあれぇ〜〜。
今日は月曜日。カズ君の介護の日である。
カズ君とは毎週月曜日、
夕方から夜まで一緒に過ごす。
夕食は、決まって
いつものサイゼリアで
いつものハンバーグである。
このサイゼリアの女性店員さん、
「サエ」さん。
カズ君は、サイゼリアに行くたびに
サエさんのことを
「かわいい、かわいい」
と言うので、
二人で作戦を立て、
サエさんに思い切って
「かわいいです」
と伝える作戦を行った。
詳しくは、
2005年12月19日のコラムをご覧頂きたい。
さて、
この作戦後、
カズ君とサエさんは、
とても仲良しになった。
サイゼリアに行くと、サエさんが
「カズ君!!いらっしゃい!!」
とカズ君と手を取り、
いつものテーブルまで案内してくれる。
そして、
カズ君の手を、両手で握り
握手してくれたりする。
カズ君は、喜びの絶頂で、
店内に大きな笑い声がこだまする。
それはもう、
店員とお客、
というものを越えた、
人と人との、
暖かな交流である。
不思議と、
カズ君の周りには、
こうした、
暖かな、
心が通った人間関係が
沢山出来上がっている。
どこにいってもカズ君は笑顔で迎えられる。
カズ君は、
世で言う、
重度の障害者であり、
歩くことも、自分でトイレに行くことも出来ない。
テレビのボタンをかろうじて押せて、
少しだけしゃべることが出来る。
今、パソコンの前で、
高速に文字を打つ俺より、
はるかに出来ることは少ないかもしれない。
でも、
カズ君は、
「ただそこにいる」だけで、
多くの人を幸せな気持ちにさせてくれる。
こんな素晴らしいことがあるだろうか。
僕らは、
あくせく毎日を生きながら、
いつも幸せを探していたりする。
なかなか見つからなかったりする。
そんな僕らに、
カズ君は、
人生の豊かさを教えてくれたりする。
「心療」、以前は「精神科」なんて呼ばれていた。
で、
俺は「パニック障害」
という心の病を持っている。
ぼちぼち5周年だ。
さて、
そのため、
俺は1日3回、3錠の薬を飲んでいる。
「精神安定剤」「抗うつ剤」
などである。
病気になった当初は、
4錠飲んでいた。
一時、1日2回、2錠まで薬が減った。
でも、
最近のハードワーク、ストレスで
苦しくなることが多く、
また薬の量が増えてきた。
そこで、思う。
薬を多く飲むことは
俺の心の奥底では
「毒」
なのである。
出来れば、少ない薬の量で生活したい。
そのために苦しいのを歯をくいしばって我慢した。
薬を飲むと、楽になる。
でも「毒」な気がして心が苦しくなる。
本当は
「薬を飲んで楽になるんだったら、無理しないでね」
って声をかけてあげたい。
STAND WAVEはこれから
猛烈なスケジュールで2006年を駆け抜ける。
不安でたまらなかったから、
病院の先生に相談した。
で、
薬を増やすことにした。
薬を増やして、
沢山のことが出来るようになるなら、
今はその道を選ぶことにした。
薬って毒なのかなぁ?
「薬は飲まない方が良い」
って固定観念に苦しんだりする。
W杯モードまっただ中であっても、 僕らは相変わらず
「野球」
である。
昨日は月曜日。
カズ君の介護の日である。
今日のカズ君はちょっと違う。
なんと、
西武のジャンパーに
巨人の帽子をかぶっている。
そう、
プロ野球は、
セ・リーグ
と
パ・リーグ
が、交流戦を行っているのだ。
去年から始まったのだ。
カズ君は
パ・リーグ好きだから、
パ・リーグの
全チームの帽子とメガホンを持っていて、
カズ君が西武、
俺が相手チーム、
ということで
毎週月曜日、
2人野球をやっている。
この2人野球、
かなり盛り上がる。
二人とも大声で応援歌を歌っている。
至福の時である。
で、
カズ君はこだわり屋さんだから、
昨日は、
セ・パ交流戦を再現した。
西武(西口)vs巨人(工藤)
である。
西武のサヨナラ勝ちである。
来週は、
西武vs広島
だそうだ。
楽しみだ。
俺は障害者の介護の仕事をしている。
最近、この話題が少なかった。
「ホームヘルパー」さんである。
そこで、
毎週月曜日、
「カズ君」
という男の子と一緒に時間を過ごしている。
※カズ君については、
http://www2.ttcn.ne.jp/~tokotoko/gal.html
や、
過去の日記をどうぞ。
カズ君は、大の野球ファン。
それも西武のファンである。
だから、
缶バッチのついた西武の野球帽をいつもかぶっている。
そして俺は大の帽子マニア。
50個以上は持っている。
外出するときは、いつも帽子をかぶっている。
俺もカズ君も帽子君である。
さてさて、
カズ君と食事をするために
サイゼリアに行った。
俺が水を取りに行って、帰ってくると、
カズ君が俺の帽子をかぶって
ニヤニヤしている。
これはカズ君のボケである。
俺は嬉しくなって
「カズ君!!誰の帽子かぶってるのぉ!」
と言った。
カズ君は、ゲラゲラと大笑いである。
そして
かぶっていた俺の帽子を脱いで、
俺の頭にかぶせてくれた。
ところが、
ちゃんと真っ直ぐかぶった帽子のつばを
チョコン、
と横にずらしたのだ。
そうそう、
俺はいつも、
キャップをななめにかぶっている。
カズ君はそれをちゃんと見ていて、
俺にななめにかぶせてくれたのだ。
そして自分の帽子を取って、
自分もななめに帽子をかぶった。
おそろいである。
二人の心が一つになった瞬間がある。
この幸せな瞬間があるから、
カズ君とずっと一緒にいたいと思うんだ。
カズ君との介護も4年。
いつまでたっても続けていきたいものである。
STAND WAVEのスケジュールは
多忙だった。
あれも、これもあった。
そして
今年、
これからまだまだ沢山ありそうだ。
だから、
この辺で
「心の洗濯」をしに行こうと思う。
昨年の5月、
岐阜に住むおばあちゃんが亡くなった。
88歳だった。
大好きだった。
そのおばあちゃんの1周忌で、
久しぶりに岐阜に行ってくる。
ちょっと長めに行ってくる。
ありのままの自然の姿と
ありのままの人たちが暮らす。
その中で、
心に命の風を吹き込ませてきたい。
昨年、
おばあちゃんが亡くなったとき
「そのままで」
という曲が出来た。
今年も
何かを感じ
何かを残せたらいいなぁ。
「だから心の洗濯」
STAND WAVE:旅人
より
「吉祥寺音楽祭」
というイベントに
STAND WAVEで出演してくる。
第21回、というのだから、
伝統のある音楽祭だ。
3日間行われる1日目の
コンテストに出演するのだ。
応募総数200組の中から、
次点ながら繰り上げで8組に選ばれ、
ライブハウス推薦4組を合わせた
全12組が
10分のステージを行い
グランプリを決めるのだ。
つまり、
そのぉ、
順位が付くのだ。
・グランプリ
・準グランプリ
・オーディエンス賞
という3つがある。
グランプリを取ると
武蔵野FMで1年間レギュラー番組が持てたりする。
でも、
順位がつくのだよ。
競争が、とても苦手なので、
心がざわざわしている。
ステージを終えて選ばれなかったら、
良いライブをしてもガッカリして帰るのだろうか。
これから、
さまざまな形で順位がつけられる。
関係ない、
と言いながらも、
どこかで気にしてしまう順位。
全員が勝つことのないコンテスト。
明日はどんな1日になるのだろうか・・・
つづく。