STAND WAVE ナミキの戯言
ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー、ナミキのコラム
母の肌着
最近は家にいる時間が増えたから、
ゴロゴロばかりしてないで、
家事を手伝うようにしている。

今日は、肌寒いながら
天気が良かったので洗濯をした。


干していると中から、
母の肌着が出てきた。

それは、ずっと前から見たことがある肌着だった。


我が家は決して裕福な家庭ではなかった。
いや、むしろ貧乏だったと思う。
ボロボロの平屋に住んでいたので2階建てにあこがれ、
ファミコンは小学校5年生まで買ってもらえなかった。

両親は共働きで、
母はフルタイムの仕事をしている。
そんな中、3人の子どもを育てた。

勤務時間が不規則なので夜勤もある。

夜勤で母がいない日、
家に帰るといつも晩ご飯が作ってあった。
洗濯物も掃除も済んでいた。


我が3姉弟は、3人とも私立の大学を卒業した。
そして、今は2階建ての家に住んでいる。
俺がお金にならない音楽をして、体調を崩して実家に住み続けていても、
何一つ不自由なく、何一つ文句も言われない。


母は物欲、というものがほとんどない。
だから10年前の鍋から、
もうくたってしまっている肌着まで、
大切に使っている。

そういった母の努力のおかげで、
今、俺はこうして実家でパソコンの前にいれる。


洗濯物の中から出てきた、
母の肌着が、
そういった我が家の歴史を教えてくれた。


せめても、
と思い、
母の肌着を、より念入りにシワを伸ばし干した。

日曜日の昼下がり。
おかげさまです。誕生日です。
え〜
毎年、この日を自分で言ってしまって、
ビックリパーチーを台無しにしていることしばしば。

ということで、
2月22日、俺の誕生日である。

そして、
人生の大きな節目、30歳になった。

小さい頃描いていた30歳。
音楽を始めて、描いていた30歳。

30歳になって結果が出なければ音楽を止める、
というつもりで過ごしたこの間。

当時描いていたような30歳ではなく、
素晴らしい30歳を迎えられて、
本当に嬉しく思います。

30歳にまったくピンと来てないのだが、
今日、尊敬すべきミュージシャンの方と、
「不二家」のレストランで食事をしたら、
デザートと記念写真をプレゼントされた。

素敵な時間と、素敵な贈り物だった。

俺は、人より進んでいくスピードが遅く、
なかなか成熟した大人にはなれないけど、
これからの10年間を、
心ゆくまで堪能し、
STAND WAVEと共に進んでいきたいと思う。


みなさま。
これからもどうぞよろしくお願いします。