STAND WAVE ナミキの戯言
ネイチャーヒップホップグループ「STAND WAVE」のリーダー、ナミキのコラム
カズ君のしょんぼり
今日は月曜日
カズ君の介護の日である。

カズ君を所定の場所でお迎えした後、
いつも二人で近くにあるマツモトキヨシに買い物に行く。
カズ君はコーヒーとプリン、
俺はお茶を買うのである。

レジに持って行って会計をしてもらっているときだ。

目の前に、2歳か3歳くらいの女の子がいて、
カズ君をじっと見ている。
カズ君は子どもが好きだから、
手を振る。
そして
手を差し出して握手をしようとした。

そばにいたお母さんが
「このお兄ちゃんと握手しな」
と女の子の手を引っ張った。

女の子は怖がって懸命に手を引っ込めようとして、
最後には大きな声で泣き出してしまった。

俺は会計をすませると、
カズ君の車いすを押して移動した。

カズ君は
しょんぼりとうつむいていた。


子どもは、良い、悪いを別にして、見事に正直である。
確かに2,3歳の女の子にすれば
車いすに乗っていて、
言葉は「うごうご」と言っていて、
よだれは垂れていて、
手足は不自由で。

そんなカズ君は
まるで別の世界の人のような感じがするのだろう。

大人は、
違和感を感じても、
体裁を考えて、理解あるふりも出来る。


どっちが良くて、
どっちが悪い、
という話をしたいのではない。


カズ君みたいな人が街に溢れていたら、
誰もカズ君を異質なものと思わないだろうなぁ、
ということである。

未だに、障害者施設や高齢者施設は、
街中を外れた郊外にあったりする。

そういった施設を建てようとする時、
近隣の反対にあうのだという。

駅にエレベーターが増えたとはいえ、
まだまだ不便だから、
車での移動が多い。

そういったせいで、
日常的に交わる機会が少ないように思う。


今日のカズ君は
ずっとあまり元気がなかったように思った。


早くカズ君が張り切って
誰とでも握手が出来る時がきたらいいな
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